3つのケースに学ぶ心理カウンセリングの技術―コーチング、ティーチングとの違い―

7/13にCCAクローズアップセミナー「3つのケースに学ぶ心理カウンセリングの技術―コーチング、ティーチングとの違い―」に参加しました。

 

 最近は、コーチングやティーチング、カウンセリングという言葉をあちこちで聞くけど、これらのそれぞれの違いを再確認するために即受講をきめました。

 

講師は小倉広さんという方で、公認心理師の資格をお持ちで心理カウンセリングや企業等のセミナー講師として年間300回を超える講演、研修をされているリーダーシップ、コミュニケーションの専門家です。また、50冊ものたくさんの本を書かれているので、小倉さんの本を読まれた方もいらっしゃるかも?ですね。

 

さてカウンセリングとコーチング、ティーチングのそれぞれの違いとは?という話なんだけど、それぞれの領域が明確に決まっているわけではないと言います。

 

カウンセリングとコーチングの領域は重複していて、それぞれをキッチリと分けることはあまり意味がないということを前提に、この図がとても分かりやすいですね。

 

「コーチングよりも大切な カウンセリングの技術」の紹介ページより

  

カウンセリングの目的は「気づきによる全人格的成長」であって、問題解決が主の目的じゃないんですね。あくまでクライアント中心に、受容と共感の技術でクライアント自身が気づきを得られることが大事なんです。ともすればクライアントの悩みや課題に対して、問題解決の具体的なアドバイスをしてしまうことがありがちなんだけど、それはカウンセリングの域を超えていることなんだよね。もっとも、ケースによってはそれがあながちダメじゃない場合もあったりするので、そのあたりのバランスが難しいと思います。

 

このあとセミナーは、3つのケースについてカウンセリングを中心に行い、コーチングとティーチングの違いについて具体的な事例をもとに解説をしていただきました。

 

カウンセリングで用いた心理療法として1)来談者中心療法、2)フォーカシング指向心理療法、3)ゲシュタルト療法、4)ハコミセラピーの4つの心理療法が紹介されました。キャリコンの勉強をした人なら、これらの言葉自体にはなじみがあるかもだけど、実際にそれを実施しているところはあまり見たことがないかもですね。わたしもそうでした。

 

フォーカシング指向心理療法は、来談者中心療法のカール・ロジャーズ先生の本の中でフォーカシングのユージン・ジェンドリン先生の話が紹介されていていたので、とても興味があったんだけど、それっきりになっていました。こんなところでフォーカシングが出てきたので、またちょっと興味がわいてきて、調べてみようかと思っています。

 

フォーカシング指向心理療法

関西大学大学院心理研究科 池見陽教授

心のメッセージを聴く 実感が語る心理学

 

また、同じくゲシュタルト療法についても紹介されていて、こちらも言葉としては知っているものの、その内容については十分に知らなかったので、とても参考になりました。

 

小倉氏は、様々な人のカウンセリングを行うと同時に、ご自身も自らカウンセリングを受けているそうです。小倉氏に言わせれば、「カウンセリングを受けたことのないカウンセラーは信用できない」とのこと。それも10回、20回のカウンセリングを受けただけでは意味がなく、少なくとも100回以上は自分でカウンセリングを受けるべきだと言います。

 

確かに、自分自身がカウンセリングを受けた経験がないのに、人にカウンセリングをするのは、その人のカウンセリングの深さや説得力が全く違うんだろうなと思いました。

 

キャリコンの世界は、資格を取るのがスタートで、そこから常に自己研鑽と言われているけど、ホント、資格取得のための知識とは違ったもっと深い学びが必要だと感じたセミナーでした。